デジタル化・DX化という言葉とともに「デジタルマーケティング」という言葉も最近は一般的になりつつあります。今回は「Webマーケティング」との違いを交えながら解説していきます。
私は一部上場企業でデジタルマーケティングを推進しており私の経験を踏まえて説明していきます。
「デジタルマーケティング」と「Webマーケティング」の違い
デジタルマーケティングとWebマーケティングを同じものと捉える方がいらしゃいますが、本質的には扱う領域の違いになります。デジタルマーケティングはあらゆる顧客との接点を扱います。
デジタルマーケティング領域
- Webマーケティング(を内包している)
- Webinar
- スマホアプリ
- 他チャンネルとの連携(購買情報・ポイント会員情報など)
- 顧客データベース
- IoT
Webマーケティング領域
・SNS(Twitter、LINE、Facebookなど)
・広告(リスティング広告・バナー広告)
・メールキャンペーン
・オウンドメディア
実際の全てのチャネルを網羅することはリソース的にも厳しいと思いますので、Webマーケティングを軸に施策を組み立てるのが現実的かと思います。
BtoBにおけるデジタルマーケティング
BtoBにおける企業と顧客との接点はBtoC企業と比較するとまだまだ限定的です。これまでの展示会やセミナーでの新規顧客開拓や紹介などがメインとなっており、自社webサイトやTwitterなどのSNS運用はあるものの顧客獲得の導線が設計されておらず、単に情報発信に止まってしまっているのが実情ではないでしょうか。今後は様々なチャネルを活用した集客と集めた顧客データの活用が戦略的に実施できる企業が生き残っていくと思われます。
マーケティング戦略への落とし込みが重要
先ほど申し上げた通り、今後は様々なチャネルを活用した顧客接点の設計が重要になってきます。これまでのようにWebサイトでの情報発信やなんとなく運用されている記事作成・SNS運用では顧客とのエンゲージメントを強化することはできません。自社の顧客は何に困っているのか、どんな購買活動をしているのかを具体的にイメージし、どうしたら顧客と自社のエンゲージメントを強化できるのかをマーケティング戦略に落とし込むことが必要です。
まとめ
デジタルマーケティングとは様々なチャネルや手法の集合と言えます。それを活用するためには顧客の購買行動を具体的にイメージしたマーケティング戦略が求められます。表面上の方法を真似てもビジネスとして結果を出すのは難しいでしょう。まずは自社のマーケティング戦略を見直すところから始めてみましょう。
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